【名古屋市中川区の相続空き家売却事例】「遺産分割協議書が作られていなかった実家」

名古屋市エリアで″売却サポート”に専門特化した
不動産売却のみを取り扱う専門店です。
空き家売却にともなう煩雑なお手続き、
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〒457-0846
愛知県名古屋市南区道徳通2-51 道徳ビル1F

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目次

~売却できると思っていた家が、実は誰のものでもなかった日~


「この家、売りたいんです。」


そう言って来店されたのは60代の男性でした。


名古屋市中川区にある実家。


ご両親はすでに他界。


建物は空き家。


庭の草刈りだけを続けている状態でした。


不動産会社としては、

決して珍しくない相談です。


しかし、

面談開始から15分後。


思わぬ言葉が出てきました。


「そういえば、遺産分割協議書って必要なんですか?」


私は少しだけ手を止めました。


相続は終わっていると思っていた

話を聞くと、

お父様が亡くなられたのは約12年前。


その後、

兄弟で話し合いはしていました。


誰が住むか。


誰が管理するか。


誰が固定資産税を払うか。


それなりに決めていたそうです。


だから売主様は、

当然相続も終わっていると思っていました。


しかし、

実際は違いました。


名義は父親のままだった

登記簿を確認すると、

所有者は亡くなったお父様。


つまり、

相続登記がされていませんでした。


売主様は驚いていました。


「税金も払っていました。」


「兄弟も納得しています。」


「誰も反対していません。」


だから問題ないと思っていたのです。


しかし法律上は違います。


まだ相続手続きが完了していなかったのです。


遺産分割協議書がない

さらに確認すると、

兄弟間で話し合いはしていましたが、

書面がありません。


口約束だけでした。


昔は珍しくありません。


兄弟仲が良い。


揉めていない。


だから書類を作らなかった。


実際、

現場ではよくあります。


しかし、

不動産を売却する段階になると話は別です。


「みんな分かっている」が危険

相続相談でよく聞く言葉があります。


「兄弟みんな分かっています。」


「話はついています。」


「揉めていません。」


確かにその時点では事実です。


しかし、

10年。


20年。


時間が経つと状況は変わります。


相続人が亡くなる。


代襲相続が発生する。


甥や姪が相続人になる。


そして、

話が一気に複雑になるのです。


実家に残された時間

私は現地を確認しました。


建物は築40年以上。


誰も住まなくなってから約10年。


雨戸は閉じたまま。


庭木は伸びていました。


郵便受けにはチラシが溜まっています。


建物は何も言いません。


しかし、

時間だけは確実に経過していました。


相続手続きを先送りにした12年間が、

そのまま建物にも表れているようでした。


相続登記義務化という現実

近年、

相続登記は義務化されました。


しかし、

それ以前に発生した相続でも、

未登記のまま残っている不動産は少なくありません。


実際、

相談現場では、


「父名義です。」


「祖父名義です。」


「手続きをしていません。」


というケースが今でもあります。


そして皆さん、

売却しようとした時に初めて気付くのです。


「まだ自分の不動産ではなかったんだ。」


という現実に。


売却より先にやるべきこと

今回のケースでも、

まず必要だったのは売却活動ではありませんでした。


相続人の確定。


戸籍調査。


遺産分割協議。


そして遺産分割協議書の作成。


相続登記。


つまり、

実家を売る前に、

実家の持ち主を確定させる必要があったのです。


売却相談だと思って始まった話は、

実は相続手続きの入り口だったのでした。

【名古屋市中川区の相続空き家売却事例】

後編|「遺産分割協議書が作られていなかった実家」

~12年間止まっていた相続が動き出した日~


「兄には連絡してみます。」


面談の帰り際、

売主様はそう言われました。


しかし、

実はそこからが本当のスタートでした。


相続人全員の同意が必要だった

不動産売却では、

売主が一人であれば話は早いです。


しかし相続不動産は違います。


今回の実家は、

法律上まだ亡くなったお父様の財産です。


つまり、

相続人全員で話し合いを行い、

誰が取得するのか決めなければなりません。


そのために必要なのが、

遺産分割協議書です。


「揉めていない」と「手続きできる」は違う

売主様は言いました。


「兄弟仲は悪くないんです。」


実際、

仲が悪いわけではありませんでした。


しかし、

長年連絡を取っていない。


住んでいる場所も違う。


生活環境も違う。


優先順位も違う。


それだけで手続きは進みにくくなります。


時間が経つほど難しくなる

ここで怖いのは、

時間です。


もし兄弟の一人が亡くなったらどうなるでしょうか。


その方の子ども達が相続人になります。


代襲相続です。


相続人は減るのではなく、

増えることがあります。


現場では珍しくありません。


最初は兄弟3人だった相続が、

気付けば甥や姪を含めて10人近くになっている。


そういう案件も実際にあります。


相続登記義務化で増えた相談

最近よく聞く言葉があります。


「昔は放っておいても大丈夫だった。」


確かにそうでした。


しかし現在は違います。


相続登記が義務化され、

相続を放置するリスクは大きくなりました。


そのため、

長年放置されていた実家の相談が増えています。


今回のケースも、

もしあと10年放置されていたら、

もっと複雑になっていた可能性があります。


遺産分割協議書作成の日

数か月後。


兄弟全員の意思確認が終わりました。


誰も反対していません。


争いもありません。


しかし、

売主様は少し緊張していました。


司法書士から説明を受け、

遺産分割協議書へ署名する日。


そこで初めて、

長年曖昧だった相続が形になります。


私はその場で、

売主様の表情が少し変わったように感じました。


実家の持ち主が決まった日

遺産分割協議書が完成し、

相続登記が進みます。


そして登記が完了した時、

初めて実家の所有者が確定しました。


不思議な話です。


12年間管理していた。


固定資産税も払っていた。


草刈りもしていた。


しかし法律上は、

まだ自分の家ではなかったのです。


相続登記が終わって初めて、

本当の意味で所有者になりました。


売却活動よりも大変だったこと

今回、

売却活動そのものは比較的スムーズでした。


買主も見つかりました。


価格にも納得いただけました。


しかし振り返ると、

最も大変だったのは売却ではありません。


相続でした。


戸籍を集める。


相続人を確認する。


意思を確認する。


書類を整える。


その作業に最も時間がかかったのです。


決済の日に言われた言葉

決済が終わった後、

売主様はこう言われました。


「もっと早くやれば良かったですね。」


私はこの言葉をよく聞きます。


放置したことを責めているわけではありません。


ただ、

思っていた以上に手続きが大変だったことを実感されたのです。


業界の本音

現場で感じることがあります。


空き家問題というと、

老朽化や草木の問題ばかり注目されます。


しかし本当に怖いのは、

相続の放置です。


建物は傷む。


土地は荒れる。


そして相続人は増える。


時間は問題を解決しません。


むしろ複雑にしてしまうことがあります。


まとめ

今回の中川区の実家は、

売れない空き家ではありませんでした。


相続が終わっていない空き家でした。


遺産分割協議書がない。


相続登記もしていない。


兄弟の話し合いだけで12年が経過していました。


しかし、

一歩踏み出したことで状況は動きました。


戸籍を集める。


遺産分割協議書を作る。


相続登記を行う。


そして売却する。


順番に整理すれば、

前へ進むことができます。


もし今、

父名義のままの実家があるなら、

まず確認してほしいことがあります。


「遺産分割協議書はありますか。」


そして、

「相続登記は終わっていますか。」


空き家問題の解決は、

そこから始まることが少なくないのです。

ふどうさんのMAGOは名古屋市エリアを中心に不動産売却、空き家問題を専門とする不動産会社です。、専門家のアドバイスと革新的なアイディアで、お客様の悩みを解決いたします。まずはお気軽にご相談ください。

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