見学時の印象アップ術

売主が居住中の場合、購入を検討する方が内見に訪れる場合、立ち会う必要があります。購入者にとっては、室内の状況はもちろんですが、居住者の人物像も重大な関心ごと。おもてなしの気持ちがまず大切です。内覧では最初の10秒以内で購入希望者がその物件を気に入るかどうかが決まると言われています。購入希望者は物件の内部をさまざま見学しますが、実は「その家を買ったらどういう生活、将来が手に入るか」をイメージしているのです。アメリカでは「ホームステージング」といってセンスの良い家具やインテリアを配置して空間をアピールするのが慣例です。ひと目見て「この家に住みたい」と思ってもらえるかどうか。そこで内覧時に抑えておきたい、「空間」を工夫するだけで印象が変わるポイントをいくつかお伝えします。

空間を変えると印象がアップする

簡単にできるイメージアップの4大要素は、

内覧は日光が入ってくる、昼間の明るい時間帯を設定することをおすすめします。

玄関は家の顔なので特に念入りに！

玄関の最初の印象が大切です。清掃は念入りに行い、靴は収納し、お客様用のスリッパを用意する。玄関から廊下の空間イメージが大切なので、照明器具はきれいに、見学時は照明を全て点けて全体を明るくしましょう。

窓はすべて開けて風通しの良さをアピール

風通しの良い物件の場合は窓を開けて心地よさをしっかりアピール。そうでない物件は、空気清浄機やサーキュレーターを活用しましょう。

水回りは清潔さをアピールできる！

浴室のタイル、浴槽のカビや水垢はもちろん、トイレはしっかり掃除を行うとともに、家族の気づかない匂いもあるので普段から換気をして気にしておきましょう。

キッチンは主婦の気になるポイント

キッチンは主婦がチェックする主要ポイント。見学前にプロの清掃会社にお願いすることもおすすめです。

そのほかにもできる印象アップの工夫があります。

部屋の中に不要なものを置かない	空間を広々とした印象にするため、部屋の中には不要なものを置かないようにします。
見えないところにも目を配る	クローゼットや収納スペースは内部を見せることができるように整理整頓しておきましょう。また、バルコニーやベランダに不要なものがある場合は早めに処分、清掃も忘れずに行いましょう。
外観も大切！	一戸建ての場合は庭も重要なポイント。雑草が茂った庭はマイナスポイントです。外壁の汚れも清掃し、特にクモの巣がないかチェックしましょう。
ハウスクリーニング	特に空き家の場合は自身で清掃を行うことも可能ですが、清掃が行き届いている印象を与えるにはプロに任せた方が費用対効果を上回る可能性が高いと言えるでしょう。不必要な減額交渉を避けることができ、費用は数万円ですのでハウスクリーニングはお値段以上に価値があるので非常におすすめです。
住みたいという演出をさりげなくする	おしゃれな家具やインテリア、照明、観葉植物でモデルルームのようにさりげなく演出してみましょう。

内見時にしてはいけないこと

過度なアピールは逆効果！

聞かれたことだけに対応する姿勢で臨みましょう。内覧者には自由に見て回ってもらい、わからないことがあったときだけ親切に丁寧に説明してくれると好感度が上がるものです。せっかく物件そのものが好印象でも押し売りされてしまうと購入希望者の印象が下がる場合が多いです。聞かれたことに答える程度が良いでしょう。

むやみに修繕やリフォームを行わない

最低限の壁紙、カーペットなどの張り替えは必要ですが、過度に新しくすることはあまりおすすめできません。老朽化しているものでもそこに価値を見出したり、購入後に自分好みにリフォームしたいと考えている買主が増えている傾向にあるからです。売主がリフォームするということは、売主の好みに合わせてリフォームするということです。しかしそのリフォームの内容が買主の好みに合わなかったらどうでしょうか？買主の好みと外れてしまうリスクがあることから慎重に判断しなくてはいけません。

家を大切にしている様子を伝える

売主が大切にしてきた愛着のある家であれば、内覧時に相手に伝わるものです。また、マイナスポイントがある場合は正直に答える。誠実で真摯な姿勢も評価の対象です。

売主が居住中の場合、購入を検討する方が内見に訪れる場合、立ち会う必要があります。購入者にとっては、室内の状況はもちろんですが、居住者の人物像も重大な関心ごと。おもてなしの気持ちがまず大切です。内覧では最初の10秒以内で購入希望者がその物件を気に入るかどうかが決まると言われています。
購入希望者は物件の内部をさまざま見学しますが、実は「その家を買ったらどういう生活、将来が手に入るか」をイメージしているのです。アメリカでは「ホームステージング」といってセンスの良い家具やインテリアを配置して空間をアピールするのが慣例です。ひと目見て「この家に住みたい」と思ってもらえるかどうか。そこで内覧時に抑えておきたい、「空間」を工夫するだけで印象が変わるポイントをいくつかお伝えします。