【風水は本当に関係ある?】なぜ人が住み続ける家と空き家になる家に分かれるのか?

名古屋を歩いて8年。風水・住む人の心理・不動産市場から考える「土地の力」

家が売れないとき、人はだんだん、目に見えない理由を探し始めます。

価格を下げても反応がない。
室内を片づけても決まらない。
隣の家は売れたのに、こちらは動かない。

「もしかして、土地の気が悪いのでしょうか」

そう考えたくなる気持ちは、分かります。

こんにちは。
街歩き空き家マイスターの保木です。

名古屋市を歩いて8年。街を歩くことと、空き家の売却相談を通して、同じように古い家でも、その後の姿が大きく違うことを感じてきました。

暮らしが続く家。
次の持ち主へ引き継がれる家。
雨戸が閉じたまま、季節だけが過ぎていく家。

その違いは、風水なのでしょうか。

私は不動産業者ですから、土地の運気を測ることはできません。

ただ、「なんとなく嫌だ」という感覚を、具体的な不安にほどいていくことはできます。

今日は、三角地、袋小路、日当たり、鬼門の話をしながら、最後には「家を手放せない気持ち」にも触れてみたいと思います。

土地の話をしていたはずなのに、実は人の話だった。

空き家の現場では、そんなことがあるのです。



名古屋市エリアで″売却サポート”に専門特化した
不動産売却のみを取り扱う専門店です。
空き家売却にともなう煩雑なお手続き、
空き家の遺品整理や不要品の買取まで一括してサポートしております。

〒457-0846
愛知県名古屋市南区道徳通2-51 道徳ビル1F

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目次

🟥 三角地は「気が悪い」? 私が先に見るのは、車を止める場所です

風水や家相の説明では、三角形の土地を好ましくない形として扱うことがあります。

尖った角に気が集中する。
落ち着いて暮らしにくい。

そんな説明を聞くと、土地の形そのものが不安になってしまうかもしれません。

でも、不動産の実務で確かめたいのは、もっと具体的なことです。

車を止められるか。
玄関まで無理なく歩けるか。
必要な間取りが収まるか。
尖った部分を、庭や植栽として使えるか。

同じ三角地でも、道路に接する位置や、敷地の広さによって使い勝手は変わります。

三角形だから売れない、と決めつけるのは早いのです。

反対に、きれいな長方形でも、道路が狭かったり、高低差が大きかったりすれば、使いにくい場合があります。

土地の輪郭だけを見て、暮らしまで判断しない。

これは、街歩きでも、売却相談でも大切にしたい視点です。

三角地の説明に必要なのは、「風水は気にしなくて大丈夫です」という一言より、そこでどんな生活ができるかを見せることだと思います。


🟥 袋小路を嫌う人と、袋小路を探す人

袋小路は「気が滞る」と表現されることがあります。

実際、現地に立つと、閉塞感が気になる場所もあります。

車を切り返しにくい。
来客用の駐車場所がない。
道路幅が狭く、工事車両の進入が難しい。

こうした条件は、購入を迷う理由になり得ます。

ところが、ここで話がひっくり返ります。

袋小路の奥を、好む人もいるのです。

通り抜けの車が少ない。
玄関の前を、不特定多数の人が通りにくい。
幹線道路から離れて、落ち着きを感じられる。

もちろん、実際の交通量や周辺の使われ方は、現地で確認する必要があります。

それでも、同じ条件を見て、一人は「不便」と感じ、別の人は「静か」と感じる。

不動産の弱点は、誰にとっても同じ弱点とは限りません。

ただし、静かさを伝える前に、道路の権利関係、車の出入り、建て替えの条件などを確かめることは欠かせません。

良い面を見つけることと、問題を見ないことは違います。

街歩きで気に入った路地でも、売却の仕事として見ると、確認する項目は一気に増えます。

【画像挿入②|三角地・袋小路の話の後】
三角地では駐車位置や庭の使い方を、袋小路では車の切り返しと落ち着いた住環境を描く比較イラスト。単純な良い・悪いの判定にせず、暮らし方によって評価が変わる構図。文字は最小限。


🟥 南向きなら安心。それも、現地に立つまで分かりません

日当たりの良い家は、魅力を伝えやすいものです。

明るい食卓。
洗濯物を干す場所。
冬の昼間、日差しが入る居間。

買主が生活を想像しやすくなります。

ただ、広告に「南向き」と書いてあれば、それで十分でしょうか。

南側に高い建物があるかもしれない。
隣家との距離が近いかもしれない。
窓は大きくても、実際にはカーテンを開けにくいかもしれない。

逆に、北側道路の家でも、南側に庭があり、居間が明るいことがあります。

方角と、実際の日当たりは、分けて見る必要があります。

風通しも同じです。

窓の数だけでは分かりません。周囲の建物、窓の位置、室内の配置も関わります。

図面では良さそうなのに、現地では少し違う。
図面では地味なのに、立ってみると心地よい。

だから私は、街を歩き、現地を見ることを大切にしています。

「良い気が流れている」と感じる場所があるなら、その心地よさがどこから来るのか、もう一歩、観察してみたいのです。


🟥 南区の空き家。2年間動かなかった物件が、3か月で動いた理由

以前、名古屋市南区の空き家について相談を受けました。

道路は狭く、周囲には古い住宅が密集している。日当たりにも課題がある立地でした。

売主様にとっては、親が大切に住んできた家です。

その家に価値を感じるのは、当然だと思います。

しかし、約2年間、問い合わせはほとんどありませんでした。

その後、建物を解体し、更地として販売方法を変更。雑草を撤去し、境界も明確にした結果、3か月で購入申込みが入りました。

ここで、「解体すれば売れる」と受け取ってほしくはありません。

建物を残した方がよい物件もありますし、解体費用や税負担、建て替えの条件などを確認せずに進めることはできません。

この事例で注目したいのは、買主から見える情報が変わったことです。

建物がある状態では、土地の広さや使い方を想像しにくい。
片づけや解体に、どれほど費用がかかるのかも分からない。

更地になり、境界が分かると、検討に必要な材料が見えやすくなりました。

ただし、売却までの時間が変わった理由を、解体や整備だけに限定することもできません。販売条件やタイミングも関わります。

風水なら「気の流れが変わった」と表現するかもしれません。

実務では、買主が判断しやすくなったという見方ができます。

家の印象が変わるとき、そこには案外、説明できる変化があります。

【画像挿入③|南区の事例の後】
古家がある状態と、解体・除草・境界確認後の状態を並べたイメージ図。敷地の広さや使い方が見えやすくなる変化を表現。実際の現場写真ではない場合は「事例イメージ」と明記。


🟥 残したい。でも、残すことを勧められないときもある

実務では、反対の迷いもあります。

「この建物、何とか残せないだろうか」

私自身、そう感じることがあります。

古い家には、新築では出せない表情があります。柱、建具、間取り。長く使われてきたものを見ると、簡単に壊す話にはしたくありません。

これまで、うまく再生できた物件も、思うように進まなかった物件も見てきました。

その経験から、雰囲気だけで「直せば使えます」と言わないようにしています。

実際、建物の傾きや、柱の腐食が気になったこともあります。

見た目を整える工事で済むのか。
構造に関わる調査や補修が必要なのか。
費用をかけた後に、住む人や借りる人が見つかるのか。

そこまで考えて、初めて再生の話ができます。

「もったいない」という気持ちは大切です。
でも、その気持ちだけで、次の人に負担を渡すことはできません。

空き家の仕事では、家への愛着と、現実の費用を、同じテーブルに載せる必要があります。


🟥 鬼門より気になる、家の裏側

鬼門は北東、裏鬼門は南西。

家相の話でよく登場する方角です。

気にする買主がいれば、購入判断に関わることはあります。ただ、方角だけで物件全体の評価を決めることはできません。

私が確認したいのは、その場所で何が起きているかです。

雨水がたまっていないか。
外壁に傷みはないか。
隣家との間が狭く、点検しにくくないか。
樹木や物置で、状態が見えなくなっていないか。

これは、北東でも南西でも、ほかの方角でも同じです。

「鬼門だから湿気がある」と決めつけるより、雨水の流れや、日照、換気、建物の状態を調べる方が、対策につながります。

鬼門を気にする方には、その気持ちを否定するより、何が心配なのかを聞きたいと思います。

方角そのものなのか。
暗さなのか。
以前聞いた話が気になっているのか。

不安の中身が違えば、必要な説明も違います。


🟥 空き家になった理由と、傷んだ理由は別です

ここは、はっきり分けておきたいところです。

管理不足だけで、家が空き家になるわけではありません。

相続、入院、施設への入居、転勤、家族構成の変化。

大切に住んでいた家でも、人が住まなくなることはあります。

問題は、その後です。

誰も住まなくなると、普段の生活の中で行われていた確認が減ります。

雨の後、天井を見る人がいない。
いつもと違う臭いに気づく人がいない。
庭木の伸び方を気にする人がいない。

雨漏りがあっても、発見まで時間がかかる。
湿気やカビの問題があっても、対応が遅れる。

空き家になった瞬間に傷み始めるのではなく、不具合を見つけて直す機会が減ることが怖いのです。

人が住んでいなくても、管理されている家はあります。
人が住んでいても、修繕が追いつかない家はあります。

居住の有無だけでなく、誰が、何を、どのくらい確認できるか。

そこまで考えると、空き家対策が具体的になります。

【画像挿入④|空き家管理の話の後】
同じ家の二つの状態。片方は庭の手入れ、郵便物の整理、雨漏りの点検がされている。もう片方は落ち葉や郵便物がたまり、雨染みが見過ごされている。管理による「発見の違い」を表現。文字は最小限。


🟥 放置したくて、放置しているとは限らない

ここで、建物から少し離れます。

遠方に住んでいる。
仕事や介護で時間が取れない。
片づけに必要な費用が出せない。
家族で方針が決まらない。

管理が進まない理由は、一つではありません。

そして、実家には、もう一つ難しいことがあります。

片づけると、本当に終わってしまう気がする。

親が使っていた湯飲み。
壁に掛かった写真。
引き出しに残る、何の鍵か分からない鍵。

物としては整理できても、気持ちは簡単に整理できません。

外から見ると「放置」でも、本人の中では、ずっと気になっていることがあります。

だから、空き家を見て「所有者の関心がなくなった」と決めつけるのは違うと思います。

気にしているのに動けない。そんな時間もあるのです。

まず、残したい物を一つ選ぶ。
写真に撮っておく。
迷う物は、保留にする。

家全体の結論を出す前に、小さな作業から始めてもいい。

売却相談も同じです。相談したからといって、その日に手放す決断をする必要はありません。

【画像挿入⑤|家族の気持ちの話の後】
実家の食卓で、古い写真と湯飲みを静かに見つめる人。そばには残したい物を入れる小さな箱。悲しみを強調しすぎず、思い出を残しながら次を考える雰囲気。文字なし。


🟥 買主が感じる「嫌な感じ」を、言葉にする仕事

環境心理学という、人と環境の関係を考える分野があります。

この記事で、風水の「気」を環境心理学によって証明できると言うつもりはありません。

ただ、不動産の現場でも、環境が人の感じ方にどう関わるかを考える場面があります。

暗い玄関。
物が多く、歩きにくい廊下。
湿気を感じる室内。
費用の見通しが立たない建物。

買主が「何となく不安」と感じたとき、そこには複数の理由が重なっているかもしれません。

清掃で改善できること。
調査しないと分からないこと。
価格や条件で検討してもらうこと。
どうしても変えられないこと。

それぞれを分け、説明する必要があります。

掃除して明るく見せることは大切です。

でも、雨漏りや腐食まで、印象づくりで解決したことにはできません。

見た目の安心と、確認された安心は、両方必要です。

売却の仕事には、曖昧な不安を、判断できる情報へ変える役割があります。

私は、それを「心理の翻訳者」と呼んでもよいと思っています。

売主の「大切な家です」を、買主に伝わる魅力へ。
買主の「何か気になります」を、具体的な確認事項へ。

その間をつなぐことも、不動産業者の仕事です。


🟥 なぜ人が住み続けるのか。答えは、家だけの中にはありません

人が住み続ける家には、手入れや暮らしやすさが関わります。

でも、それだけではありません。

家族の生活拠点が合っている。
維持費を負担できる。
周辺に必要な施設がある。
次の世代が住む理由を持っている。

家が良くても、仕事が遠ければ住めない。
思い出があっても、階段が負担なら暮らし続けにくい。

反対に、少し不便でも、その街で暮らしたい人には、大切な住まいになります。

家が引き継がれるためには、建物の状態と、人の暮らしがかみ合うことが必要なのだと思います。

だから私は、空き家になった家を「運の悪い家」とは呼びたくありません。

住む人の人生が変わった家。
次の使い方を、まだ探している家。

そう見ると、考えられることが増えます。


🟥 玄関の方角を変える前に、次に開ける人を考える

風水を暮らしの楽しみや、気持ちを整えるきっかけとして取り入れる。

それは、一つの考え方です。

ただ、空き家をどうするかという場面では、現地の状態、費用、権利関係、家族の希望も一緒に見ていきたい。

草を刈る。
不具合を確かめる。
安全にできる範囲で、清掃や換気をする。
家族で、今後の負担を話す。
使う、貸す、売る、それぞれの見通しを聞いてみる。

毎月通うのが難しければ、続けられる管理方法を考えることからでも構いません。

名古屋を8年歩いてきて、私が気になるのは、立派な家だけではありません。

小さな鉢植え。
掃かれた玄関。
補修された雨どい。

そうした、人が家に関わっている跡にも目が向きます。

でも、持ち続けることが負担になっているなら、次の人へ渡す選択もあります。

家を大切にすることは、同じ人が、同じ形で持ち続けることだけではない。

玄関の方角は変わらなくても、次にその玄関を開ける人は変わるかもしれません。

その人が、ここでどんな暮らしを始められるか。

そして、鍵を渡した人が、少し安心できるか。

私は、そこまで含めて、家のこれからを考えたいと思っています。

【画像挿入⑥|結びの前後】
夕方の名古屋の住宅街。古い家の玄関先で、家族と不動産担当者が穏やかに話している。手入れされた玄関と、少し開いた扉。次の暮らしへつなぐ希望を感じさせる構図。文字なし。


名古屋市の空き家・実家のこれからを、一緒に考えます

ふどうさんのMAGOでは、名古屋市を中心に、空き家や相続不動産の売却相談をお受けしています。

「残したいけれど、費用が心配」
「片づける前に相談してもいい?」
「この土地に、買う人がいるのだろうか」

まだ方針が決まっていない段階でも、お話をお聞かせください。

建物や土地の条件と、ご家族の気持ちを確かめながら、次の一歩を一緒に考えます。

街歩き空き家マイスター 保木 覚
ふどうさんのMAGO/アースリアリティ株式会社

対応エリア:名古屋市を中心に愛知県全域。

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