不動産の問題ではなく、家族の問題だった
こんにちは。
趣味は街歩き。名古屋市の街を歩き続けて8年になる、空き家が大好きな宅建士、ふどうさんのMAGOの保木です。
「私は、売った方がいいと思っています」
最初にそう話されたのは、お兄様でした。
その直後、向かいに座っていた妹様が言いました。
「私は残したいです」
会議室の空気が、少し止まりました。
今回の相談は、査定価格が高いか安いかという話ではありませんでした。
相続税の問題でもありません。
家族が、両親の残した実家をどのように受け止めるか。
その気持ちの整理が、最も難しい問題でした。
場所は名古屋市中川区。
昭和50年代に建てられた一戸建てです。
お父様が購入し、ご夫婦で子どもたちを育て、何十年も暮らしてきた家でした。
売却へ進みたい兄。
家を残したい妹。
最初は正反対に見えた二人が、数か月後には同じ結論へたどり着きます。
しかし、それは不動産会社が売却のメリットを説明し、妹様を説得したからではありません。
兄妹がそれぞれ言えずにいた本音を知り、家に残された時間と向き合った結果でした。
🟨 相続空き家の話し合いで必要なのは、売ることに賛成させることではありません。誰が何を守りたいのかを明らかにし、家族が選べる状態をつくることです。
※本記事は実際に寄せられる相談や売却実務をもとに、個人と物件を特定できないよう、所在地、時期、会話、家族構成などの一部を調整して構成しています。
父親が亡くなり、実家だけが残った
お母様は数年前に亡くなっていました。
その後、お父様が一人で暮らしていましたが、お父様も亡くなり、家には誰も住まなくなりました。
子どもは、お兄様と妹様の二人。
二人ともすでに家庭があり、それぞれ別の場所に住んでいました。
住む人はいない。
けれど、すぐに処分する理由も見つからない。
最初のうちは、兄妹ともに、しばらく家を残しておこうと考えていました。
葬儀や法要が終わっても、家の中には両親の暮らしがそのまま残っていました。
食器棚の茶碗。
壁に掛かったカレンダー。
玄関の靴。
冷蔵庫に貼られたメモ。
家は空き家になっていても、兄妹にとっては、まだ両親の家でした。
その状態で「売る」「解体する」という結論を出せなかったのは、決して不自然なことではありません。
県外から通い続けた兄の現実
お兄様は県外に住んでいました。
それでも、実家をそのままにすることはできません。
月に一度ほど名古屋へ戻り、次のような管理を続けていました。
- 郵便物の回収
- 室内の換気
- 庭木と雑草の手入れ
- 雨漏りや破損の確認
- 固定資産税や保険料の支払い
- 台風や大雨の後の現地確認
- 近隣から連絡があった場合の対応
一回ごとの作業は、それほど大きなものに見えません。
しかし、往復の時間と交通費がかかります。
夏場の草刈りは、終わったと思っても、次に来たときには元に戻っています。
強い風が吹けば、瓦や庭木が近隣へ迷惑をかけていないか心配になります。
固定資産税だけではありません。
家を持ち続けるということは、何か起きたときに対応する責任を持ち続けることでもあります。
お兄様は、最初の面談でこう話されました。
「誰も住まないなら、傷み切る前に売った方がいいと思っています」
合理的な意見でした。
ただ、後になって分かったことがあります。
お兄様が売却を希望した理由は、資産価値だけではありませんでした。
一人で管理することに、少しずつ疲れていたのです。
妹が残したかったのは、建物だけではなかった
一方、妹様は売却に反対していました。
「今すぐ売らなくてもいいのではないでしょうか」
「いつか子どもが使うかもしれません」
「貸すこともできるのではないですか」
最初は、活用方法を探しているように聞こえました。
しかし、話を重ねるうちに、本当の気持ちが見えてきました。
「売ることを考えると、父と母が本当にいなくなる気がするんです」
妹様が残したかったのは、建物そのものだけではありません。
父親が庭を手入れしていた姿。
母親が台所に立っていた時間。
兄妹が子どもだった頃の記憶。
家を残している限り、それらとまだつながっていられるように感じていたのです。
🟥 「残したい」という言葉の裏には、必ずしも具体的な活用計画があるとは限りません。「まだ別れたくない」という気持ちが隠れていることがあります。
この気持ちに対し、維持費や相場の数字だけを示しても、答えは出ません。
どちらも間違っていないから、話が進まなかった
お兄様は、将来の負担を見ていました。
妹様は、失いたくない過去を見ていました。
見ている方向が違うだけで、どちらも家族を大切に考えていました。
だからこそ、話し合いは難しくなります。
「売った方が合理的だ」
と言えば、妹様には思い出を軽く扱われたように聞こえます。
「両親の家だから残したい」
と言えば、お兄様には管理負担を分かってもらえないように聞こえます。
そして、実家の話をするたびに空気が悪くなるため、兄妹は次第に話題そのものを避けるようになっていました。
これは相続空き家の相談で、珍しいことではありません。
売りたい人。
残したい人。
貸したい人。
自分は関わりたくない人。
同じ家で育った兄妹でも、実家との距離や記憶、現在の生活は違います。
全員が同じ気持ちになることを待っていると、何年も動けなくなる場合があります。
現地を見て分かった「まだ住めそう」と「このまま持てる」は別ということ
私たちは、兄妹と一緒に現地を確認しました。
建物は築40年を超えていました。
すぐに倒壊するような状態ではなく、大きな雨漏りも確認されませんでした。
室内を見ると、妹様が「まだ使えるのでは」と感じたことも理解できました。
しかし、今後も所有を続けるには、別の問題があります。
- 水回りや給湯設備の老朽化
- 外壁や屋根の将来的な修繕
- 庭木の継続的な管理
- 長期不在による漏水や換気不足
- 防犯と火災への備え
- 誰が費用と作業を負担するか
建物が今すぐ使えないわけではありません。
しかし、現在残っていることと、家族が無理なく残し続けられることは別問題です。
また、貸すのであれば、入居者が安全に暮らせる状態へ整え、故障や不具合へ対応する必要があります。
親族が将来使う可能性があるなら、「誰が」「いつから」「どの費用で」使うのかを具体化しなければなりません。
「いつか使うかもしれない」だけでは、管理責任は現在のお兄様へ偏ったままです。
父親の部屋だけ、時間が止まっていた
二階には、お父様が使っていた部屋がありました。
机の上には眼鏡。
本棚には読みかけの本。
引き出しには万年筆。
壁の時計は止まったままでした。
妹様は部屋の入口で立ち止まり、しばらく中へ入りませんでした。
そして、小さな声で言いました。
「まだ父がいるような気がするんです」
お兄様も、その場では何も言いませんでした。
実家の売却が難しい理由は、建物の傷みや価格だけではありません。
部屋を片付ければ、両親の暮らしを終わらせるように感じる。
家を売れば、戻ってくる場所までなくなるように感じる。
その感覚は、査定書の数字では整理できません。
この時点で、売却を急いでもよい結果にはならないと感じました。
そこで、すぐに媒介契約を結ぶのではなく、まず兄妹が判断できる材料をそろえることにしました。
最初に作ったのは、査定書ではなく「四つの選択肢」だった
相続空き家の話し合いでは、「売るか、残すか」の二択にすると対立が深くなります。
そこで、次の四つを比較しました。
| 選択肢 | 必要になること | 主な注意点 |
|---|---|---|
| そのまま保有 | 管理担当、年間予算、定期点検 | 負担が一人へ偏りやすい |
| 修繕して貸す | 改修費、賃料調査、賃貸管理 | 空室・修繕・貸主責任が残る |
| 親族が利用 | 利用者、開始時期、費用負担 | 「いつか」では管理方針にならない |
| 売却する | 荷物整理、価格、引渡条件 | 家を手放す感情の整理が必要 |
さらに、保有する場合については、次の内容を具体的にしました。
- 固定資産税など年間の費用
- 草刈りや換気の回数
- 修繕が必要になった場合の負担割合
- 緊急時に誰が現地へ行くか
- いつまで保有し、いつ見直すか
売却を勧めるためではありません。
残すという選択にも、具体的な担当者、費用、期限が必要だからです。
🟨 「残したい人が管理する」と簡単に決めるのではなく、できることと、続けられることを分けて考える必要があります。
兄妹の本当の温度差は、売却への賛否だけではなかった
話し合いの中で、もう一つ分かったことがありました。
妹様は、お兄様がどれほど実家へ通っているか、詳しく知りませんでした。
お兄様も、妹様へ負担を強く訴えたことがありませんでした。
自分が長男だから。
県外とはいえ、妹より動きやすいから。
両親の家だから当然だと思っていた。
そうやって管理を続けていました。
しかし、費用と作業を一つずつ書き出したとき、お兄様は初めて本音を口にしました。
「正直に言うと、少し疲れています」
妹様は、その言葉を聞いて黙っていました。
しばらくして、こう話されました。
「お兄ちゃんがそこまでやっていたことを、分かっていませんでした」
兄妹が対立していた原因は、価値観の違いだけではありません。
お互いの負担と気持ちを、知らないまま結論だけを伝え合っていたことにもありました。
売却の前に「家へ別れを告げる時間」をつくった
妹様は、すぐに売却へ賛成したわけではありません。
そこで兄妹は、結論を急ぐ代わりに、三か月間を実家の整理期間にすると決めました。
その間に行ったのは、次のようなことです。
- 兄妹で家の中を一部屋ずつ確認する
- 残したい写真や手紙を分ける
- 家具や道具について親族へ希望を聞く
- 建物と庭の写真を撮る
- 思い出の場所を家族で見直す
- 保有、賃貸、売却それぞれの費用を確認する
- 三か月後にもう一度結論を話し合う
期限を設けたのは、妹様の気持ちを急がせるためではありません。
「落ち着いたら考える」という期限のない状態へ戻らないためです。
売ると決める前に、家族としてやっておきたいことを終える。
その時間が、兄妹には必要でした。
片付けが進まなかった土曜日
ある土曜日、兄妹で本格的な片付けを始めました。
押し入れから、古いアルバムが出てきました。
子どもの頃の通知表。
家族旅行の写真。
お父様が使っていた万年筆。
お母様が残した手紙。
一つ見つかるたびに手が止まり、片付けは予定どおり進みませんでした。
しかし、その日は、物を捨てるためだけの日ではなかったのだと思います。
兄妹が、両親との時間を一つずつ確かめる日でした。
アルバムを見ていた妹様が、ふと話しました。
「思い出って、家の中だけにあるわけじゃないんだね」
その言葉をきっかけに、妹様の中で「家を残すこと」と「両親を忘れないこと」が、少しずつ別のものになっていきました。
売却に賛成した瞬間ではありません。
ただ、売ることを考えてもよいと思えるようになった瞬間でした。
家族会議で決めたのは、価格より先に「何を残すか」だった
三か月後、兄妹はもう一度話し合いました。
最初に決めたのは、売出価格ではありませんでした。
残すもの
- 家族写真とアルバム
- 両親の手紙
- 父親の万年筆
- 母親が大切にしていた食器の一部
- 建物と庭を撮影した写真
手放すもの
- 今後使用しない大型家具
- 古くなった家電
- 誰も引き取らない生活用品
- 維持できない建物と庭
売却で優先すること
- 兄妹双方が条件を確認してから契約する
- 片付けを急ぎ過ぎない
- 管理が長期化しない時期に販売を始める
- 価格だけでなく、残置物や引渡時期も比較する
- 兄妹への連絡内容を同じにする
ここまで整理した段階で、妹様は売却へ同意されました。
「家がいらなくなった」からではありません。
何を残せば両親とのつながりを失わずに済むか、自分の中で答えが見えたからでした。
共有の不動産は、一人の判断だけでは売却できない
相続登記の方法によって、実家が兄妹の共有名義になることがあります。
共有不動産全体を売却するには、原則として共有者全員の合意が必要です。
一人が売却を希望していても、もう一人が同意しなければ、不動産全体の売買契約を進めることはできません。
共有持分だけを売却する方法が検討される場合もありますが、買主が限られ、家族関係や利用関係がさらに複雑になる可能性があります。
そのため、今回も「妹様を説得して署名をもらう」という進め方はしませんでした。
兄妹が同じ資料を見て、それぞれの質問へ答え、売却条件を一緒に確認できる状態をつくりました。
具体的には、次の点を書面で共有しました。
- 査定価格とその根拠
- 現況のまま売る場合と解体する場合の違い
- 家財処分の範囲と費用
- 測量や境界確認の必要性
- 仲介と買取の価格・期間・責任の違い
- 売却代金から差し引かれる費用
- 売却後の手取りをどのように分けるか
🟩 家族全員が同じ結論を持つ必要はありません。しかし、同じ情報を見て、自分の意思で同意できることは必要です。
販売開始後、兄妹の意見が再び揺れた
売却に同意し、販売を始めたからといって、迷いが完全になくなるわけではありません。
最初の内覧が入ったとき、妹様から連絡がありました。
「本当に売れてしまうんですね」
売却するために広告を出したにもかかわらず、買主候補が現れると現実味が増し、気持ちが揺れます。
その後、購入申込みが入りました。
申込価格は、売出価格より少し低い金額でした。
お兄様は、管理を終えられるなら前向きに進めたいという考えでした。
妹様は、「両親の家を安く手放したくない」と慎重になりました。
ここでも、単に価格差だけを見ませんでした。
- 家財の一部を残したまま引き渡せるか
- 建物解体は誰が行うか
- 境界確認をどこまで売主が負担するか
- 契約不適合責任をどのように定めるか
- 引渡しまで管理が何か月続くか
- 最終的に手元へ残る金額はいくらか
条件全体を並べると、提示価格だけでは見えなかった違いが分かります。
兄妹は、一度目の申込みをそのまま受けるのではなく、条件を調整したうえで双方が納得できる内容へまとめました。
相続不動産の売却では、価格交渉が家族の感情を再び動かすことがあります。
だからこそ、誰か一人へだけ連絡するのではなく、共有者全員が経過を確認できることが重要です。
解体の日、妹は現地へ行かなかった
売買契約が成立し、引渡し後に建物を解体することになりました。
妹様は、解体の日に現地へ行くか迷われていました。
最終的には、行かないことを選びました。
壊れていく家を見ることはできない。
その代わり、解体前に一人で家を訪れ、すべての部屋を見て回ったそうです。
玄関。
台所。
父親の部屋。
母親が使っていた場所。
最後に鍵を閉める前、家へ向かって「ありがとう」と言いました。
建物が更地になった後、兄妹は一緒に現地を訪れました。
しばらく土地を見ていた妹様は、こう話されました。
「やっと、父と母にありがとうと言えた気がします」
お兄様は、何も言わずにうなずいていました。
売却後、兄妹は実家の話をするようになった
不思議なことに、実家がなくなった後、兄妹は以前より両親の話をするようになったそうです。
売却前は、実家の話をすると意見がぶつかるため、避けていました。
しかし売却が終わってからは、
「父は本当に頑固だったね」
「母の料理はおいしかったね」
「あの庭でよく遊んだね」
と笑って話せるようになりました。
家はなくなりました。
しかし、思い出までなくなったわけではありません。
むしろ、管理責任や売却への対立から離れたことで、実家を純粋な家族の記憶として話せるようになったのかもしれません。
この売却で、私自身が反省したこと
最初にお兄様の管理負担を聞いたとき、私は売却が合理的だと感じました。
空き家期間が長くなれば、建物は傷みます。
修繕費や管理負担も増えます。
市場性があるうちに売却することは、実務上、十分に合理的です。
しかし、その正しさを先に説明していたら、妹様はさらに心を閉ざしていたかもしれません。
妹様に必要だったのは、売却のメリットではありませんでした。
家を手放しても、両親とのつながりは失われないと自分で確かめる時間でした。
一方、お兄様に必要だったのは、「長男だから管理して当然」と扱われず、これまでの負担を家族に知ってもらうことでした。
🟥 不動産会社が正しい結論を急ぐと、家族が納得するために必要な過程を奪ってしまうことがあります。
売却を急がせないことと、放置を勧めることは違います。
考える期間を決め、その間にも管理を続け、必要な資料と選択肢をそろえる。
今回の経験から、その順番の大切さを改めて学びました。
相続空き家で家族の意見が分かれたときに決めたい7項目
1.現在、誰が何を負担しているか
草刈り、換気、税金、保険、交通費、近隣対応などを具体的に書き出します。
見えない負担が一人へ偏っていないか確認します。
2.残したい理由は、建物か、思い出か、将来利用か
理由によって解決方法は変わります。
思い出を残したいのであれば、写真、動画、家具、建具などを残す方法もあります。
将来利用したいのであれば、利用者と開始時期を決める必要があります。
3.保有する期限を決める
「当面」「そのうち」ではなく、半年後、一年後など、見直す日を決めます。
4.年間費用と将来修繕費を共有する
固定資産税だけでなく、保険、管理、交通、修繕、家財整理まで含めて考えます。
5.売却・賃貸・親族利用を同じ条件で比較する
売却価格だけでなく、必要費用、期間、責任、実現可能性を並べます。
6.連絡方法と意思決定のルールを決める
誰か一人だけが情報を持たないよう、査定、内覧、申込み、価格交渉を共有します。
7.決められない間の管理を止めない
結論が出なくても、換気、庭木、郵便、破損確認などは必要です。
話し合い中であることは、管理責任がなくなる理由にはなりません。
「売らない」という結論でも構わない
不動産会社へ相談すると、売却を勧められると思われる方もいます。
しかし、家族が費用と役割を理解し、維持できる計画を立てたうえで残すのであれば、それも一つの選択です。
親族が住む。
修繕して貸す。
一定期間だけ保有する。
建物の一部や庭を残す方法を検討する。
重要なのは、感情を否定することでも、数字だけで結論を出すことでもありません。
選んだ後に、誰か一人だけが無理をし続ける状態をつくらないことです。
そして、何もしない状態と、残すことを決めて管理する状態は違います。
残すなら、残すための計画が必要です。
まとめ|家を残すことだけが親孝行ではない
今回の名古屋市中川区の実家売却では、最初、兄妹の意見は正反対でした。
兄は売りたい。
妹は残したい。
しかし、本当の対立は、売却への賛否だけではありませんでした。
お兄様は、一人で管理を続けることに疲れていました。
妹様は、家を失うことで両親とのつながりまで消えることを恐れていました。
互いの本音を知らないまま、結論だけを伝え合っていたのです。
兄妹は、家に残された物を整理し、費用と選択肢を比較し、三か月後にもう一度話し合うと決めました。
その時間の中で、妹様は、思い出は建物の中だけにあるのではないと感じるようになりました。
お兄様も、妹様の気持ちを待つことができました。
最終的に二人は、実家を売却しました。
それは、家が不要になったからではありません。
両親の家を管理できないまま傷ませるのではなく、感謝して次へ進もうと決めたからでした。
🟥 家を残すことが、必ず親孝行になるわけではありません。
🟩 売却することが、親を忘れることでもありません。
大切なのは、誰かの気持ちを押し切って結論を出すことではなく、家族が事情と負担を理解し、後から互いを責めない形を選ぶことです。
更地になった実家の前で、妹様が話した言葉があります。
「やっと、父と母にありがとうと言えた気がします」
不動産の売却価格には表れませんが、その言葉こそが、今回の売却の結末だったように思います。
名古屋市で、兄弟・姉妹の意見がまとまらない実家を抱えている方へ
ふどうさんのMAGOは、名古屋市南区を拠点に、中川区を含む名古屋市内の相続空き家、共有不動産、古家付き土地などの売却をお手伝いしています。
次のような段階でも構いません。
- 兄弟の一人は売却したいが、別の一人は残したい
- 実家の話をすると家族の空気が悪くなる
- 近くに住む相続人だけが管理を続けている
- 荷物が多く、売却の話まで進められない
- 相続登記はしたが、共有者の合意ができていない
- 売却、賃貸、保有のどれがよいか分からない
- 家族が納得できるまで、どのように管理すべきか知りたい
- 県外から名古屋の実家を管理している
最初から売却を決めていただく必要はありません。
現地の状態、権利関係、管理負担、必要費用、売却価格、賃貸の可能性を整理し、ご家族が話し合うための材料をそろえます。
家族の感情を、不動産会社が解決できるわけではありません。
しかし、分からないことを調べ、選択肢と負担を見えるようにし、誰か一人へ責任が偏らない進め方を考えることはできます。
実家の話を避け続ける前に、まず現在の状態を知るところから始めてみませんか。
対応エリア
名古屋市南区・港区・緑区・瑞穂区・熱田区・昭和区・天白区・中川区・中村区・中区・千種区・名東区・守山区をはじめ、名古屋市全域および愛知県内に対応しています。
※共有不動産全体の売却には、原則として共有者全員の同意が必要です。相続関係、遺産分割、共有持分、成年後見、行方不明者などの事情がある場合は、司法書士、弁護士、税理士等への確認が必要になることがあります。
※売却、賃貸、解体、保有に伴う税金、法的責任、必要な手続きは、物件およびご家族の状況によって異なります。個別の判断は、関係する専門家へご確認ください。
※本文の事例は、相談者様および物件を特定できないよう、複数の相談内容をもとに所在地、時期、会話、家族構成、経緯などの一部を調整しています。


