意外と知られていない名古屋市南区の空き家の実態と意外と使える名古屋市の空き家助成金

こんにちは。
趣味は街歩き、空き家が大好きな宅建士の保木です。

今日のテーマは「以外と知られていない名古屋市南区の空き家の実態」と以外と知られていない名古屋市の補助金制度についてお話させていただきます。

目次

空き家は連鎖する

私事ではございますが、趣味と仕事は日々街歩きです。名古屋市南区を歩いていますと、よくある事に気がつきます。

それは、南区の地域によって様々空き家比率に顕著な違いがある事です。
南区でも近くに商業施設があり、若い世代が多い、いわゆる人気エリアは空き家率は約50件に1件の割合、
かたや、居住高齢者が中心で狭隘道路に囲まれた木造住宅密集地域になりますと、体感で約5件に1件の割合になるだろうと感じております。
また、地域性にもよりますが、空き家が局所的に集中しているところもあります。
只々、不思議に感じる部分ではあります。

確かな因果関係はありませんが
住む人の心が街の雰囲気をつくり、また街がそこに住む人の心に影響を与える、話は飛躍しますが、人の思想が乱れることで国家も乱れ、 国家が乱れると民は乱れる 道理です。

街ならではの特性、地域性はもっと言えばその地域に住んでいる人の心が反映していると感じます。
歩いていると気持ちよくなるな、元気が出るなと感じる地域もあれば、逆に生命力が下がる地域もあります。それは街が古い新しい人気があるないの明確な基準によるところではありません。

また、愛着をもって大切に使われていた空き家やちゃんと管理の行き届いた空き家はそんな雰囲気を醸し出し、周囲も雰囲気が良く景観が整っているものです。私も大切に使われてきた空き家はついつい愛着を感じながら眺めてじっと見てたりします。(決してジロジロ見ませんが)
そこにはどのような営みがあり、どんな生活があって、どんな家庭があったのか想像しながら歩いていると、その空き家から様々な「気づき」やヒントをいただき、自分も活かされているのだと、感じる今日此の頃です。

逆に無造作に放置されている空き家は残念ながら周囲も暗い雰囲気を漂わせて景観もよくなく、暗いイメージです。

つまり、
空き家問題は一つ家、その所有者の問題だけではなく、その周りの地域もっといえば、その街全体に影響を与えると言っても過言ではありません。

pick point

話は余談になりますが、これから住まいをお探しの方には是非購入前にその地域に足を運び歩いていみることをオススメいたします。
街ならではの特性、地域性もっと言えばその地域に住んでいる人の心が反映しているとすれば、
住む家の選ぶポイントに地域性を加えられるといかがでしょうか? その地域に何度も足を運び歩いてみながら、選考の基準は人気エリアとか物件そのものよりも、その地域から感じる体の声を聴かれてはいかがでしょうか。地域全体の住み心地が良い場合、そこに住む人の心にいい影響を与えるものと感じております。

名古屋市の空き家の現状

名古屋市では、空き家の相続も問題が深刻化しています。高度経済成長期に建てられた老朽化した家や不人気エリアの家は、人口減少に伴う需要の低下や新築住宅の過剰供給により、空き家数は益々深刻な傾向になるでしょう。
愛知県名古屋市の空き家事情を見てみると、その数は年々増加しています。総務省の住宅または土地統計調査によると、名古屋市の空き家率は全国平均を上回っており、特に古い木造住宅密集地域では顕著です。これらの空き家の多くが親からの相続によって発生しており、それを受け継いだ相続人が適切な管理や活用方法を見出せずにいるのが現状なのです。

また、空き家を相続した場合大きな問題として挙げられるのが、固定資産税や維持費の負担です。相続したふどうさんに対しては、毎年固定資産税を支払う必要がありますし、建物の老朽化に伴う修繕や、庭の手入れなどの維持管理費用も発生します。
次に懸念されるのが、その街全体の不動産の低下リスクです。建物が老朽化すると周囲の環境への悪影響も懸念され、その建物の老朽化に伴う不動産価格はもちろんのこと、その地域の不動産価値にも影響を及ぼす可能性があります。

◎もう一つの空き家が解消されない厄介な相続の問題

相続の課題


その相続のほとんどを占めるメジャーな不動産にもかかわらず複雑な法律や分割しにくさ、また兄妹の意見相違や親族間の揉め事も大きな立ちはだかる課題です。

・売却したい
・売却は反対
・不動産を売却して現金化し分配したい
・リフォームして賃貸したい
・思い入れある家を残したい
・有効活用したい
・費用対効果に疑問がある  etc

再建築不可の土地にある空き家は、なかなか売れない傾向が顕著
 

再建築不可の土地とは、建築基準法に適合していないので、建物を再度建築できない土地のことです。新しく建物を建てる場合、その家の前面道路が幅4メートル以上の、道路に2メートル以上家が接している土地でなければならないと建築基準法で決められているのです。自治体が決めた建築基準法の道路としての道路でなければ尚更、再建築は難しいのです。
特に名古屋市南区では私道と赤道の混雑した道路が非常に多く目立ちます。 


空き家所有者は早く空き家を処分したい、しかし前面道路が建築基準法による道路でなければ、再建築できないのでなかなか買い手が見つからないのです。
一部救済措置はあるものの、名古屋市も市職員も単なるポーズではなく、将来を見据えたプロジェクトとして、積極果敢な対応にていただきたいものです。
名古屋市南区がいつまでも美しい街であるため、やはり、空き家の問題をないがしろにはすることができません。
 空き家を所有している人とその地域が、もっと前向きに向き合う必要があるのではないでしょうか。

名古屋市空き家活用支援事業費補助金

補助対象経費

以下の内外装等改修工事

  • 台所、浴室、洗面所、又は便所の改修工事
  • 給排水、電気、又はガス設備の改修工事
  • 屋根、又は外壁等の外装の改修工事
  • 壁紙の張替え等の内装の改修工事

補助額

  • 改修工事費の3分の2(上限額100万円)

相談窓口: スポーツ市民局地域振興部地域振興課 

老朽木造住宅除却助成

名古屋市南区でも地域は限られますが、空き家家屋の状態にかかわらず、解体費用を助成できる制度です。市役所の担当窓口は住宅都市局市街地整備局市街地整備課になり、電話での事前申し込みが必要です。

助成申請は解体着手する前に行う必要があり、審査に2週間ほどかかりますが、交付決定後、解体着手の流れになります。

助成金の交付決定前に解体工事に着手すると助成の対象とはなりませんのでご注意ください。

必須条件は昭和56年5月31日以前に着工された木造住宅ですので、ここをクリアできてれば、助成対象になります。

 以下のうち、どちらか低い額の3分の1を助成します(上限額40万円)。

  • 対象住宅を解体する費用
  • 対象住宅の延床面積に1平方メートル当たり9,600円を乗じた額

ブロック塀の解体費用の助成

以下のうち、どちらか低い額を助成します(上限額15万円)。

・解体費用の4分の3

・ブロック塀の長さ×9000円

〇手続きの流れ

事前相談→交付の申請→交付の決定→解体の着手→完了の報告→助成金の確定→助成金の振り込み

名古屋市老朽危険空家等除却費補助金に関しては市とのヒアリングを通して申し上げますと「家屋の倒壊など、危ないので頼むから解体してください。お金は出すので・・・」といった名古屋市の本音が感じ取れますので、資金的に解体したくても解体できない、近隣からは倒壊の恐れがあるとクレームが入っているなどの方にとっては救済措置になります。

まとめ

メンテナンス中

ふどうさんのMAGOは名古屋市南区の不動産売却、相続、空き家問題を解決する不動産会社です。

(対応エリア)
名古屋市南区、名古屋市 港区、名古屋市 緑区、名古屋市千種区、名古屋市熱田区、名古屋市名東区、名古屋市 昭和区、名古屋市 瑞穂区、名古屋市中村区、名古屋市 中川区、名古屋市 守山区、名古屋市中区、名古屋市 天白区、刈谷市、岡崎市、一宮市、豊田市、半田市、あま市、豊川市、津島市、碧南市、豊橋市、瀬戸市、安城市、岩倉市、犬山市、知立市、江南市、小牧市、稲沢市、春日井市、大府市、知多市、常滑市、尾張旭市、高浜市、新城市、西尾市、岩倉市、豊明市、長久手市、蒲郡市、愛西市、清須市、北名古屋市、弥富市、みよし市、東海市、日進市、愛知県全域

目次