人生の中で、家を売却する経験は何度もあるものではありません。
多くの方にとって、不動産売却は初めて経験する大きな決断です。
そのため、
「いくらで売れるのだろうか」
「どの不動産会社に相談すればいいのか」
「提示された査定額は本当に適正なのか」
「売却後にトラブルにならないか」
など、さまざまな不安を抱える方も少なくありません。
特に、相続した実家や長期間空き家になっている不動産の場合、一般的な売却とは異なる問題が発生することがあります。
例えば、
・建物の老朽化
・残置物の処分
・相続人同士の意見調整
・土地として売却するべきか、建物を活用するべきか
・売却後に発生する責任問題
など、事前に確認しておくべきポイントがあります。
不動産売却で後悔しないために大切なのは、「高く売れる会社を探すこと」だけではありません。
本当に重要なのは、
自分の不動産の状況を正しく把握し、適切な売却方法を選択することです。
本記事では、初めて家を売却する方に向けて、
・売却前に準備しておくべきこと
・不動産査定で確認すべきポイント
・不動産会社選びで失敗しない方法
・高額査定だけを信じてはいけない理由
・契約時に注意すべきポイント
・売却後のトラブルを防ぐための準備
について、6つの章に分けて詳しく解説します。
大切な資産である家を、後悔のない形で次の所有者へ引き継ぐために、ぜひ参考にしてください。
1. 初めて家を売るときの心構えと準備物|売却前に確認すべき大切なポイント
家を売却することは、多くの方にとって人生で何度も経験することではありません。
特に、長年住み続けた自宅や、親から相続した実家の場合、不動産という「資産」を手放すだけではなく、そこにある思い出や家族との時間にも向き合う必要があります。
そのため、初めて家を売る際には、売却手続きだけではなく、事前の心構えや準備が非常に重要になります。
「少しでも高く売りたい」
「できるだけ早く売却したい」
「トラブルなく安心して進めたい」
売主様によって優先したいことは異なります。
まずは、自分自身が何を目的として売却するのかを明確にすることから始めましょう。
売却する理由と優先順位を明確にする
家を売る理由は人によってさまざまです。
例えば、
・住み替えのため
・住宅ローンの整理のため
・相続した実家を手放すため
・空き家の管理負担を減らすため
・資産整理や終活のため
などがあります。
ここで大切なのは、「何を一番優先するのか」を決めることです。
例えば、
「時間がかかっても高く売りたい」
という方と、
「多少価格を調整しても早く売却したい」
という方では、売却方法や販売戦略が変わります。
売却目的が明確になることで、不動産会社との相談もスムーズになります。
思い出と不動産価値を分けて考える
長年暮らした家には、多くの思い出があります。
子どもの成長を見守った場所。
家族で食卓を囲んだ場所。
親から受け継いだ大切な家。
しかし、不動産市場では、思い出の価値がそのまま売却価格に反映されるわけではありません。
売却で大切なのは、
「自分にとって大切な家」
と、
「市場で評価される不動産価値」
を分けて考えることです。
感情を否定する必要はありません。
大切な思い出を整理しながら、客観的な市場価値を知ることが、後悔しない売却につながります。
売却前に準備しておきたい書類
家を売却する際には、さまざまな書類が必要になります。
早めに準備しておくことで、査定や契約手続きをスムーズに進めることができます。
主な準備物として、
・権利証(登記識別情報通知)
・固定資産税納税通知書
・購入時の売買契約書
・建築確認済証や検査済証(戸建ての場合)
・間取り図や住宅の資料
・マンションの場合は管理規約や使用細則
・リフォーム履歴が分かる資料
などがあります。
特に相続した不動産の場合は、
・相続関係書類
・遺産分割協議書
・相続登記の状況
なども確認しておく必要があります。
適正価格を知るために市場を確認する
初めて家を売る方が最も悩むポイントの一つが、「いくらで売れるのか」という価格設定です。
高すぎる価格設定では売却期間が長期化する可能性があります。
一方で、低すぎる価格設定では、本来得られる利益を逃してしまう可能性があります。
まずは、
・周辺で売却されている物件価格
・土地の相場
・築年数や建物状態
・地域の需要
などを確認しましょう。
手軽に相場を知る方法として、不動産一括査定サイトを利用する方法もあります。
ただし、査定額が高いからといって、必ずしも良い不動産会社とは限りません。
中には媒介契約を獲得するために、実際には売却が難しい高額査定を提示するケースもあります。
大切なのは、査定額そのものではなく、
「なぜその価格なのか」
という根拠を確認することです。
2. 売却価格の設定で失敗しないためのポイント|高額査定を信じる前に確認すべきこと
不動産売却において、最も悩むポイントの一つが「いくらで売り出すのか」という価格設定です。
多くの売主様は、
「少しでも高く売りたい」
「大切な家だから安く売りたくない」
という思いを持っています。
しかし、不動産売却では、最初の価格設定を誤ることで、売却期間が長期化したり、結果的に価格を下げざるを得なくなるケースもあります。
重要なのは、単に高い価格を設定することではありません。
市場から見て購入希望者が検討できる価格であり、売主様も納得できる価格を設定することです。
市場価格を知ることが適正価格への第一歩
売却価格を決める際、まず確認すべきなのは「現在の不動産市場」です。
売主様が思っている価値と、購入希望者が感じる価値には差があることがあります。
例えば、
「購入時に3,000万円だったから、同じくらいで売りたい」
「近所の家が高く売れたから、自宅も高く売れるはず」
という考えだけでは、現在の市場とはズレが生じる可能性があります。
確認すべきポイントは以下の通りです。
① 周辺不動産の成約価格を確認する
重要なのは、現在売りに出されている価格だけではなく、実際に売買が成立した価格です。
販売価格と成約価格には差があることがあります。
例えば、
3,500万円で販売開始
↓
数か月後、3,000万円で成約
というケースもあります。
「売り出している価格」ではなく、「実際に購入された価格」を見ることが、適正価格を判断するうえで重要です。
② 競合物件との比較を行う
購入者は、同じエリア内の複数の物件を比較しています。
そのため、
・築年数
・土地面積
・駅距離
・建物状態
・リフォーム履歴
・周辺環境
などを比較し、自分の物件が市場でどの位置にあるのかを把握する必要があります。
高すぎる価格設定が招く失敗
「最初は高めに出して、売れなければ下げればいい」
この考え方は、不動産売却では注意が必要です。
もちろん、物件によってはチャレンジ価格が有効な場合もあります。
しかし、相場とかけ離れた価格で販売を開始すると、
・問い合わせが少ない
・販売期間が長くなる
・購入検討者から敬遠される
・値下げ後も「売れ残り物件」という印象を持たれる
可能性があります。
不動産市場では、販売開始直後が最も注目されやすいタイミングです。
最初の価格設定は慎重に行う必要があります。
高額査定には注意が必要
不動産会社へ査定を依頼すると、複数の査定価格が提示されることがあります。
その中で、一番高い査定額を提示した会社に依頼したくなる気持ちは自然です。
しかし、注意しなければならないのは、
「査定額=必ず売れる価格」
ではないということです。
中には媒介契約を獲得するために、実際の市場より高い査定価格を提示するケースもあります。
大切なのは、
「なぜ、この価格なのか」
「過去の成約事例はあるのか」
「どのような販売戦略なのか」
を確認することです。
価格の根拠を説明できる不動産会社を選ぶことが重要です。
売却理由によって価格戦略は変わる
すべての売主様が「最高価格で売ること」を目的としているわけではありません。
例えば、
時間をかけて高く売りたい場合
購入希望者を待ちながら、市場価格に近い設定を行います。
早期売却を希望する場合
価格設定を現実的に行い、購入検討者へ早く届く戦略が必要になります。
相続した空き家の場合
管理負担や固定資産税、建物状態なども考慮する必要があります。
売却目的によって、最適な価格設定は変わります。
不動産会社との連携が成功の鍵
適正価格を設定するためには、不動産会社との相談が欠かせません。
確認すべきポイントは、
・査定価格の根拠
・周辺の成約事例
・販売期間の見込み
・価格変更を行う判断基準
・購入希望者からの反応分析
です。
売却活動では、販売開始後の市場反応を見ることも重要です。
問い合わせ数や内覧数が少ない場合には、原因を分析し、必要に応じて販売戦略を見直す柔軟さも必要になります。
3. 不動産会社選びで陥りやすい落とし穴|大手だから安心とは限らない理由
初めて家を売却する際、不動産会社選びは売却結果を大きく左右する重要なポイントです。
どの会社に依頼するかによって、
・売却までの期間
・販売活動の方法
・購入希望者へのアプローチ
・最終的な成約価格
が変わる可能性があります。
しかし、多くの売主様は不動産会社を選ぶ際に、
「テレビCMで見る大手だから安心」
「家の近くに店舗があるから安心」
「査定額が一番高かったから」
という理由だけで判断してしまうことがあります。
もちろん、知名度や規模は安心材料の一つです。
しかし、本当に重要なのは会社の名前だけではなく、その担当者が自分の不動産売却に適した経験や知識を持っているかという点です。
① 知名度だけで不動産会社を選ぶリスク
大手不動産会社には、豊富な広告力や仕組み化された販売体制など、多くのメリットがあります。
一方で、不動産売却では担当者による差が大きいことも事実です。
確認したいポイントは、
・過去に同じような物件を売却した経験があるか
・地域の市場を理解しているか
・査定価格の根拠を説明できるか
・売却戦略を具体的に提案できるか
・質問や相談への対応が早いか
です。
大切な資産を任せる以上、「会社」だけではなく「担当者」を見ることが重要です。
② 不動産一括査定サイトを利用するときの注意点
近年では、不動産一括査定サイトを利用して複数の会社へ査定依頼をする方も増えています。
複数社の査定を比較できる点は大きなメリットです。
しかし、注意すべき点もあります。
一括査定サイトでは、不動産会社が査定依頼を獲得するために費用を負担しているケースがあります。
そのため、不動産会社によっては、
「まず媒介契約を獲得したい」
という営業上の動きが強くなる場合があります。
特に注意したいのは、根拠のない高額査定です。
「この価格で必ず売れます」
という言葉だけを信じるのではなく、
・近隣の成約事例
・購入者層の分析
・販売方法
・売却までの期間予測
など、査定価格の根拠を確認しましょう。
一括査定サイトは便利なサービスですが、重要なのは「査定額の高さ」ではなく「説明の納得感」です。
③ 査定額だけで不動産会社を決めない
複数の会社へ査定を依頼すると、査定額に大きな差が出ることがあります。
例えば、
A社:3,000万円
B社:3,500万円
C社:4,000万円
という結果になった場合、一番高い査定額を提示した会社が魅力的に見えるかもしれません。
しかし、査定価格は「売れることを保証する価格」ではありません。
高い査定額を提示して媒介契約を取得した後、販売期間が長期化し、最終的に価格変更を提案されるケースもあります。
確認すべきなのは、
「なぜ、この価格なのか」
という理由です。
④ 専任媒介契約は内容を理解して選択する
不動産売却では、
・一般媒介契約
・専任媒介契約
・専属専任媒介契約
という契約形態があります。
専任媒介契約は、一社に販売活動を任せる契約です。
担当者が積極的に販売活動を行いやすいというメリットがあります。
一方で、会社選びを誤ると、
・販売活動の状況が分かりにくい
・問い合わせ状況の共有が不足する
・販売機会を逃してしまう
可能性もあります。
重要なのは、契約形態そのものではなく、
「その会社が本当に売却活動を任せられる会社なのか」
を判断することです。
⑤ 担当者との信頼関係を大切にする
不動産売却は、契約して終わりではありません。
販売開始後の価格調整、購入希望者との交渉、契約手続きなど、担当者とのやり取りは長期間続きます。
そのため、
「話しやすいか」
「こちらの希望を理解してくれるか」
「メリットだけではなくリスクも説明してくれるか」
という点も重要です。
売主様自身も、
・いつまでに売りたいのか
・価格を重視するのか
・早期売却を希望するのか
を正直に伝えることで、より良い売却戦略を立てることができます。
まとめ|不動産会社選びは「査定額」ではなく「信頼」で決める
初めて家を売る場合、不動産会社選びで迷うのは当然です。
しかし、売却成功の鍵は、
「一番高い査定額を出した会社を選ぶこと」
ではありません。
大切なのは、
・査定価格の根拠が明確であること
・売却戦略を説明できること
・地域や物件への理解があること
・売主の立場で考えてくれること
です。
家は、多くの方にとって人生で最も大きな資産の一つです。
だからこそ、価格だけではなく「この人に任せたい」と思える不動産会社を選ぶことが、後悔しない売却への第一歩になります。
4. 売却時期と期間設定の重要性|焦って売る前に知っておきたい不動産売却のタイミング
不動産売却では、「いつ売るのか」「どれくらいの期間をかけるのか」という計画が非常に重要です。
多くの売主様は、
「できるだけ高く売りたい」
「早く現金化したい」
という希望を持っています。
しかし、不動産売却では、準備期間や販売期間を十分に確保できるかどうかによって、最終的な結果が変わることがあります。
特に初めて家を売る場合、売却活動は「広告を出せばすぐ売れる」というものではありません。
査定、不動産会社選び、販売活動、購入希望者との交渉、契約、引渡しまで、一定の時間が必要になります。
売却時期は「季節」だけで判断しない
一般的には、春や秋は住み替え需要が高まり、不動産の問い合わせが増えやすい時期と言われています。
春は新生活に向けた住宅需要が増え、秋は転勤や住み替えを検討する方が動きやすい時期です。
しかし、必ずしもすべての不動産がこの時期に売れるわけではありません。
重要なのは、
「その物件を購入する人が、いつ動くのか」
を考えることです。
例えば、
・ファミリー向け住宅
・駅近マンション
・投資用物件
・空き家や古家付き土地
では、購入検討者の層が異なります。
物件の特徴や地域性に合わせた販売戦略が必要です。
市場状況を確認して売却タイミングを判断する
不動産市場は常に変化しています。
同じ地域でも、
・新築住宅の供給状況
・住宅ローン金利の動向
・人口の変化
・周辺施設の開発状況
・購入希望者の需要
によって売却しやすさは変わります。
例えば、以前は人気だったエリアでも、競合物件が多く出ている時期は、価格競争になる可能性があります。
逆に、購入希望者が多く、売却物件が少ないタイミングでは、条件の良い物件は早期成約につながることがあります。
売却期間には余裕を持つことが大切
初めて家を売る方が陥りやすい失敗の一つが、「売却期間を短く設定しすぎること」です。
例えば、
「3か月以内に必ず売りたい」
「転居日までに処分したい」
という事情がある場合、買主との価格交渉で不利になる可能性があります。
購入希望者から、
「急いでいるなら価格交渉できるのでは」
と判断されるケースもあるためです。
余裕を持った売却計画を立てることで、
・適正価格で販売できる
・購入希望者を待つことができる
・焦った値下げを避けられる
というメリットがあります。
空き家・相続不動産は早めの判断が重要
特に相続した空き家の場合、「いつか売ろう」と考えているうちに時間だけが経過してしまうケースがあります。
空き家を長期間放置すると、
・建物の老朽化
・庭木や雑草の管理負担
・固定資産税の負担
・近隣への影響
・防犯、防災上の問題
など、新たな負担が発生します。
また、相続した空き家には税制上の期限が関係する制度もあるため、売却を検討している場合は早めに専門家へ相談することが大切です。
売却成功には逆算したスケジュール作りが必要
理想的な売却では、まずゴールを決め、そこから逆算して準備します。
例えば、
① 売却理由・希望条件の整理
↓
② 不動産会社への相談・査定
↓
③ 販売価格の決定
↓
④ 売却活動開始
↓
⑤ 購入希望者との交渉
↓
⑥ 売買契約・引渡し
という流れになります。
売却には予想以上に時間がかかる場合もあるため、余裕を持った計画が重要です。
5. 契約トラブルを防ぐための注意点|家を売る前に確認すべき重要事項
不動産売却において、最も慎重に進めるべき場面の一つが「売買契約」です。
売却活動中は、
「早く買主が見つかってほしい」
「無事に契約できて安心した」
という気持ちになりやすいですが、契約書に署名・押印した後は、売主にも一定の責任が発生します。
特に初めて家を売る方の場合、専門用語が多く、不明な点をそのままにして契約を進めてしまうケースがあります。
契約後のトラブルを防ぐためには、契約内容を正しく理解し、納得したうえで進めることが大切です。
契約書の内容を必ず確認する
不動産売買契約書は、売主と買主双方の約束を明確にする重要な書類です。
「不動産会社が作成しているから大丈夫」
と思わず、自分自身で内容を確認することが重要です。
特に確認したい項目は以下です。
売買価格と支払い条件
当然のことですが、
・売却価格
・手付金の金額
・残代金の支払い時期
・決済日
などを確認します。
特に手付金については、金額だけではなく、契約解除との関係も理解しておく必要があります。
引渡し条件を確認する
不動産売却では、「契約した日」と「実際に引き渡す日」が異なります。
確認すべき内容は、
・引渡し日
・残置物の処理
・設備の状態
・土地境界の確認
・鍵の引渡し方法
などです。
特に空き家の場合、家具や家財道具が残った状態で売却するケースもあります。
「誰が、いつまでに、どのように処分するのか」
を事前に決めておくことが重要です。
契約不適合責任について理解する
不動産売却で売主様から多く質問を受けるのが、契約不適合責任についてです。
以前は「瑕疵担保責任」と呼ばれていましたが、現在は契約内容と異なる状態があった場合の責任として整理されています。
例えば、
・雨漏り
・シロアリ被害
・設備の故障
・土地や建物に関する重要な問題
などが該当する可能性があります。
「知らなかったから問題ない」
とは限らない場合もあるため、物件について把握している情報は正確に伝えることが大切です。
告知義務を軽視しない
売却時には、売主が知っている不動産の情報を正しく伝える必要があります。
例えば、
・過去の修繕履歴
・雨漏りや故障歴
・近隣とのトラブル
・建物の不具合
・過去の利用状況
などです。
特に相続した空き家の場合、売主自身が長年住んでいないため、建物状態を把握できていないケースがあります。
その場合でも、分からないことは「分からない」と伝え、必要に応じて調査することがトラブル防止につながります。
重要事項説明を理解する
売買契約前には、不動産会社から重要事項説明が行われます。
この説明では、
・権利関係
・法令上の制限
・土地や建物の状況
・契約条件
など、購入判断に関わる重要な内容が説明されます。
専門用語が多く分かりづらい部分もありますが、不明点は遠慮せず質問しましょう。
契約前に疑問を解消することが、後々のトラブル防止になります。
口頭での約束は必ず書面化する
不動産取引では、
「担当者がそう言っていた」
「買主と話がついていると思っていた」
という認識違いからトラブルになるケースがあります。
重要な取り決めは、
・契約書
・確認書
・覚書
など、記録として残すことが大切です。
専門家に相談することも選択肢
不動産売却には法律、税金、登記など専門的な知識が必要になります。
必要に応じて、
・不動産会社
・司法書士
・税理士
・弁護士
などへ相談することで、リスクを減らすことができます。
特に、
・相続した不動産
・共有名義の不動産
・空き家
・権利関係が複雑な物件
の場合は、事前確認が重要です。
6.名古屋市で実際に遭遇した失敗事例|初めての売却は担当者の言葉だけで判断してしまう
不動産売却は、多くの方にとって人生で何度も経験するものではありません。
そのため、初めて家を売却する際には、
「何を基準に判断すればいいのか分からない」
「不動産会社に任せておけば大丈夫だと思っていた」
という方が少なくありません。
もちろん、多くの不動産会社や担当者は売主様の利益を考えて活動しています。
しかし、売主様自身が不動産売却の流れや判断基準を知らないことで、結果的に後悔につながってしまうケースもあります。
ここでは、筆者が名古屋市で実際に相談を受けた売却事例をもとに、初めての売却で起こりやすい失敗について解説します。
事例1|「この価格で売れます」という言葉を信じ続けた結果
名古屋市内で相続した戸建住宅を売却したA様。
初めての不動産売却だったため、複数の不動産会社へ査定を依頼されました。
その中で、一番高い査定価格を提示した会社へ売却を依頼することになりました。
担当者からは、
「この地域なら、この価格でも十分売却できます」
「購入希望者は必ず見つかります」
という説明を受け、安心して販売をスタートしました。
しかし、数か月経過しても問い合わせは少なく、内覧につながることもほとんどありませんでした。
その後、不動産会社から、
「市場が厳しいので価格を下げましょう」
という提案があり、最終的には当初査定より大幅に価格を下げて売却することになりました。
なぜこのようなことが起きるのか?
原因の一つは、「査定価格」と「実際に売れる価格」は違うという点です。
査定価格とは、
「この価格なら売却できる可能性がある」
という不動産会社による予測です。
決して、
「その価格で必ず売れる」
という保証ではありません。
初めて売却する方ほど、
「一番高く評価してくれた会社=一番良い会社」
と思ってしまいがちですが、大切なのは査定額の高さではなく、
・価格の根拠が説明されているか
・近隣の成約事例を確認しているか
・売却期間の見通しが現実的か
という点です。
事例2|「担当者に任せていたら販売状況が分からなかった」
名古屋市内の空き家を売却されたB様。
遠方に住んでいたため、
「不動産会社にお願いしておけば大丈夫」
と考え、担当者へ販売活動を一任されました。
しかし、数か月経っても、
・問い合わせ件数
・内覧希望者の状況
・市場の反応
について詳しい報告がありませんでした。
売主様から確認したところ、
「問い合わせは少ない状況でした」
という説明を受けました。
しかし、なぜ問い合わせが少ないのか、
価格なのか、建物状態なのか、広告方法なのか、
具体的な改善提案がありませんでした。
初めての売却ほど「質問する勇気」が大切
不動産売却では、担当者に任せることも大切です。
しかし、
「専門家だから全部任せればいい」
ではなく、
「専門家だからこそ理由を確認する」
ことが重要です。
例えば、
「なぜ、この査定価格なのですか?」
「同じ地域ではどのような物件が売れていますか?」
「今の販売状況で改善点はありますか?」
と質問することで、売却への理解が深まります。
売却成功の鍵は担当者との関係性
不動産売却は、売主様と担当者の共同作業です。
良い担当者とは、
高い査定価格を提示する人ではありません。
・メリットだけではなくリスクも説明する
・売主様の希望を理解する
・根拠を持って提案する
・売却状況を共有する
担当者です。
まとめ|初めての不動産売却で後悔しないために大切なこと
家を売るという経験は、多くの方にとって人生で何度も経験するものではありません。
そのため、初めて売却する際には、
「いくらで売れるのか」
「どの不動産会社に任せればいいのか」
「本当にこの判断で良いのか」
と、多くの不安を感じるものです。
しかし、不動産売却で後悔しないために最も大切なことは、すべてを不動産会社任せにしないことです。
もちろん、不動産会社や担当者の専門知識や経験は必要です。
ただし、売却する不動産は売主様にとって大切な資産です。
だからこそ、
・なぜ、この査定価格なのか
・どのような販売戦略で売却するのか
・契約内容に不利な条件はないか
・売却後に問題となる可能性はないか
を理解し、納得したうえで進めることが重要です。
また、売却成功のポイントは「一番高い査定価格を提示した会社を選ぶこと」ではありません。
本当に大切なのは、
・地域の市場を理解していること
・物件の特徴や問題点を正しく把握していること
・良い点だけではなくリスクも説明してくれること
・売主様の立場で一緒に考えてくれること
です。
特に、相続した空き家や長期間使用していない住宅の場合、単純に価格だけで判断することはできません。
建物の状態、権利関係、税金、解体の必要性、将来的な負担など、さまざまな要素を考慮する必要があります。
筆者が名古屋市で不動産売却の相談を受ける中でも、「もっと早く相談していれば」「査定価格だけで会社を決めなければよかった」という声を聞くことがあります。
不動産売却は、ただ家を手放す作業ではありません。
これまで暮らしてきた家や、親から受け継いだ財産を、次の未来へつなぐ大切な選択です。
焦って決めるのではなく、正しい情報を集め、信頼できる専門家と相談しながら進めることで、納得できる売却につながります。
家を売ることは、人生の大きな決断です。
だからこそ「価格」だけではなく、「誰に任せるか」「どのように進めるか」を大切にしてください。
ふどうさんのMAGOは名古屋市エリアを中心に不動産売却、空き家問題を専門とする不動産会社です。、専門家のアドバイスと革新的なアイディアで、お客様の悩みを解決いたします。まずはお気軽にご相談ください。旗竿地、再建築不可、訳あり、心理的瑕疵物件、権利が複雑で難しい物件 まずはお気軽にご相談ください。
(対応エリア)
名古屋市南区、名古屋市港区、名古屋市緑区、名古屋市千種区、名古屋市熱田区、名古屋市名東区、名古屋市 昭和区、名古屋市 瑞穂区、名古屋市中村区、名古屋市中川区、名古屋市 守山区、名古屋市中区、名古屋市 天白区、刈谷市、岡崎市、一宮市、豊田市、半田市、あま市、豊川市、津島市、碧南市、豊橋市、瀬戸市、安城市、岩倉市、犬山市、知立市、江南市、小牧市、稲沢市、春日井市、大府市、知多市、常滑市、尾張旭市、高浜市、新城市、西尾市、岩倉市、豊明市、長久手市、蒲郡市、愛西市、清須市、北名古屋市、弥富市、みよし市、東海市、日進市、愛知県全域


