一括査定で最高額だった会社に頼んだ結果…~空き家マイスターが見た不動産売却のリアルな現実~

「3,680万円です。」

査定書を見た瞬間、ご主人は思わず顔を見合わせました。

「そんなに高く売れるんですか?」

不動産会社の担当者は自信ありげに頷きました。

「このエリアは人気ですから。」

「十分狙える価格です。」

それは名古屋市内にある、ご両親から相続した実家の売却相談でした。

そして、この時のご夫婦は信じていました。

自分たちの家は3,680万円で売れるのだと。

しかし、その後に待っていたのは想像とは違う現実でした。


名古屋市エリアで″売却サポート”に専門特化した
不動産売却のみを取り扱う専門店です。
空き家売却にともなう煩雑なお手続き、
空き家の遺品整理や不要品の買取まで一括してサポートしております。

〒457-0846
愛知県名古屋市南区道徳通2-51 道徳ビル1F

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目次

とりあえず一括査定

不動産売却を考えた時、多くの方が最初に利用するのが一括査定サイトです。

スマートフォンやパソコンから簡単に入力できる。

複数の会社へ一度に依頼できる。

相場も分かる。

とても便利なサービスです。

今回のご相談者様も同じでした。

相続した実家をどうするか悩んでいた時、

「まずは査定してみよう。」

という軽い気持ちで利用されたそうです。


査定額はバラバラだった

数日後。

複数の不動産会社から査定結果が届きました。

A社 3,680万円

B社 3,300万円

C社 3,180万円

D社 2,980万円

かなり差があります。

当然、ご夫婦の目は一番高い査定額へ向かいました。

3,680万円。

他社より300万円以上高い。

「この会社が一番頑張ってくれそう。」

そう思うのは自然なことです。


売主が見たい数字

人は期待したい生き物です。

不動産売却でも同じです。

2,980万円と言われるより、

3,680万円と言われた方が嬉しい。

希望が持てる。

夢がある。

だから査定書を見る時、多くの方は無意識に高い数字へ引っ張られます。

今回のご夫婦もそうでした。

そして最高額を提示した会社へ媒介契約を依頼しました。


販売開始

販売活動が始まりました。

価格は3,680万円。

インターネットへ掲載。

ポータルサイトへ掲載。

チラシも配布。

準備は万全でした。

ご夫婦は期待していました。

すぐに買主が見つかるだろうと。


しかし問い合わせが来ない

1か月経過。

問い合わせは数件。

案内はゼロ。

2か月経過。

状況は変わりません。

3か月経過。

内覧は一組だけ。

しかも申し込みには至りませんでした。

ご主人は不安になりました。

「何かおかしい。」

そう感じ始めたそうです。


最初の値下げ

そして担当者から電話が入りました。

「少し価格を見直しませんか?」

3,680万円から3,480万円へ。

ご夫婦は悩みました。

しかし売れない以上仕方ありません。

値下げを了承しました。


さらに値下げ

それでも売れません。

半年後。

3,280万円。

さらに数か月後。

3,080万円。

気付けば当初より600万円も下がっていました。

ご主人は言いました。

「最初からこの価格だったんじゃないですか?」

担当者は曖昧に笑ったそうです。


査定価格と成約価格は違う

ここで知っておいていただきたいことがあります。

査定価格は売却価格ではありません。

査定価格は、

「このくらいで売れるかもしれない」

という予測です。

しかし市場は査定書を見ません。

実際にお金を出すのは買主です。

買主が価値を感じなければ売れません。

どれだけ立派な査定書でも関係ないのです。


1年後

結局、その物件は1年以上売れませんでした。

固定資産税は払い続ける。

草刈りも必要。

空き家管理も続く。

建物の傷みも進む。

ご夫婦のストレスは大きくなっていました。

そして最終的に売れた価格は…。

2,950万円でした。


一番低い査定額とほぼ同じ

皮肉なことに、

最終成約価格は最初に一番低い査定を出していた会社の査定額とほぼ同じでした。

つまり、

最初から現実的な価格で販売していれば、

もっと早く売れた可能性があったのです。


なぜ高い査定が出るのか

ここで誤解してほしくありません。

全ての高額査定が悪いわけではありません。

本当に高く売れるケースもあります。

しかし現場では、

媒介契約を獲得するために高めの査定を出すケースも存在します。

なぜなら売主は高い査定を喜ぶからです。

不動産会社も人間です。

契約が欲しい。

だから期待値を上げてしまうことがあります。


売主が見るべきポイント

本当に見るべきなのは査定額ではありません。

例えば、

「なぜこの価格なのか」

「3か月後に売れなかったらどうするのか」

「競合物件はいくらで売れているのか」

「実際の成約事例はどうなのか」

こうした説明です。

数字だけではなく根拠です。


相続空き家は特に注意

相続した実家の場合、この問題はさらに深刻です。

なぜなら売れない期間が長くなるほど、

固定資産税

管理費

草刈り

建物劣化

近隣対応

といった負担が増えるからです。

また相続人が複数いる場合は、

「まだ売れないの?」

という不満が生まれることもあります。


空き家マイスターとして感じること

私はこれまで数多くの空き家売却に携わってきました。

その中で感じることがあります。

本当に怖いのは安く売ることではありません。

売れると思っていたのに売れないことです。

売却価格が少し低くても、

スムーズに売れて次の人生へ進める方が幸せな場合があります。

しかし高すぎる査定は期待を生みます。

そして期待が大きいほど、後の失望も大きくなります。


「高い査定」より「売れる査定」

不動産売却で大切なのは、

査定額の高さではありません。

売却できる可能性の高さです。

耳障りの良い数字よりも、

現実的な数字。

夢を見る査定よりも、

責任を持った査定。

それが結果的に売主様を守ることにつながります。


まとめ

一括査定サイトは便利なサービスです。

私自身も否定するつもりはありません。

相場を知るためには非常に有効です。

しかし、一番高い査定額の会社が一番良い会社とは限りません。

本当に見るべきなのは、

「いくらで売れると言ったか」

ではなく、

「なぜその価格で売れるのかを説明できるか」

です。


空き家マイスターが見たリアルな現実

売主様が欲しかったのは高い査定書ではありませんでした。

本当に欲しかったのは、

「確実に売れるという安心感」

だったのです。

査定額は夢を見せてくれます。

しかし売却を成功へ導くのは現実です。

不動産売却で最後に笑うのは、一番高い査定を選んだ人ではなく、

一番信頼できる担当者を選んだ人なのかもしれません。

ふどうさんのMAGOは名古屋市エリアを中心に不動産売却、空き家問題を専門とする不動産会社です。、専門家のアドバイスと革新的なアイディアで、お客様の悩みを解決いたします。まずはお気軽にご相談ください。

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