名古屋で“長屋売却”が難航する本当の理由
「長屋なんですが、売れますか?」
名古屋で不動産売却相談を受けていると、
かなり高い頻度で出てくる相談です。
特に、
- 名古屋市北区
- 南区
- 中川区
- 西区
- 熱田区
- 中村区
など、
昔ながらの住宅街では、
今でも長屋が数多く残っています。
ですが現実問題として、
長屋は普通の戸建てより売却難易度が高いです。
そして、
不動産会社によっては、
かなり嫌がられる物件でもあります。
今回は少し辛口になりますが、
「なぜ長屋は売れにくいのか」
不動産業界の本音も含めて、
率直にお話したいと思います。
そもそも“長屋”とは?
長屋とは、
壁を共有して建てられている連棟式住宅のことです。
昔の名古屋では、
職人街や下町エリアを中心に数多く建てられました。
現在でも、
- 昭和区
- 南区
- 中村区
- 中川区
などでは、
築50年以上の長屋が残っているケースがあります。
ですが、
この“壁を共有している”
という点が、
売却時にかなり厄介になります。
名古屋の長屋が売れにくい理由①
「再建築不可」が非常に多い
まず最大の問題。
これです。
長屋は、
再建築不可になっているケースが非常に多いです。
理由は、
- 接道義務を満たしていない
- 建築基準法改正前の建物
- 路地奥
- 私道問題
など。
つまり、
「今の建築基準では建て替えできない」
可能性があるということです。
これは買主からすると、
かなり大きな不安になります。
住宅ローンも通りにくくなります。
つまり、
買える人が一気に減るのです。
不動産会社が長屋を嫌がる理由の一つは、
ここにあります。
名古屋の長屋が売れにくい理由②
隣と“運命共同体”になりやすい
長屋は、
壁がつながっています。
つまり、
- 解体
- 建替え
- 修繕
などで、
隣地との協議が必要になるケースがあります。
例えば、
「自分だけ解体したい」
と思っても、
簡単に進まない場合があります。
さらに、
- 境界問題
- 雨漏り問題
- 越境
- 配管共有
など、
古い長屋ほど複雑化しています。
買主からすると、
「後々面倒になりそう」
という印象を持たれやすいのです。
名古屋の長屋が売れにくい理由③
金融機関が嫌がる
ここはかなり重要です。
長屋は、
金融機関評価が伸びにくいです。
特に、
- 再建築不可
- 老朽化
- 接道問題
- 単独利用不可
などがあると、
住宅ローン審査が厳しくなります。
つまり、
「買いたい人がいてもローンが通らない」
というケースが実際にあります。
結果として、
現金購入できる投資家層などに限定され、
一般市場では苦戦しやすくなります。
名古屋の長屋が売れにくい理由④
“価格感覚”がズレやすい
これも非常に多いです。
売主様としては、
「土地があるから高く売れるはず」
と思われます。
ですが、
長屋は普通の戸建とは評価が違います。
例えば、
- 単独利用しづらい
- 解体しづらい
- 再建築できない
- 隣と協議が必要
など、
制約が多いからです。
つまり、
“土地の価値を100%活かしにくい”
ケースがあります。
そのため、
相場より高く売り出してしまい、
何年も売れ残るケースも少なくありません。
「高く売れます」と言われても注意
ここも率直に言います。
長屋でも、
不動産会社によっては、
「高く売れます!」
と言うケースがあります。
ですが実際には、
“媒介契約を取りたい”
だけのケースもあります。
結果として、
- 長期間売れない
- 値下げを繰り返す
- 放置される
- 連絡が減る
こうなるケースもあります。
特に長屋は、
最初の価格設定がかなり重要です。
実際、名古屋で売れ残っている長屋は多い
不動産ポータルサイトを見ると、
長期間掲載されている長屋もあります。
理由は様々ですが、
- 強気価格
- 接道問題
- 老朽化
- 雨漏り
- 再建築不可
など、
問題を抱えているケースが少なくありません。
しかも、
普通の不動産会社では、
長屋案件の経験が少ないこともあります。
すると、
「とりあえず掲載だけされて終わる」
ということもあります。
では、長屋は絶対に売れないのか?
答えは、
違います。
実際には、
- 投資家
- DIY希望者
- 古民家再生層
- 賃貸活用目的
など、
一定の需要はあります。
重要なのは、
“普通の戸建てと同じ売り方をしない”
ことです。
つまり、
- ターゲット設定
- 価格設定
- 現況把握
- 問題整理
が非常に重要になります。
「片付けてから相談」は危険な場合も
長屋相談で多いのが、
「全部片付けてから相談します」
というケース。
ですが、
実際には、
- 解体するべきか
- 現況が良いか
- 残置物込みで売るか
など、
先に方向性を決めた方が良いケースもあります。
特に古い長屋は、
無理にお金をかけると、
回収できなくなる場合があります。
不動産会社にも“得意不得意”がある
これはかなり大事です。
長屋案件は、
普通の仲介会社だと苦手な場合があります。
なぜなら、
- 手間がかかる
- 売却期間が長い
- 問題が多い
- 利益率が低い
からです。
ですが逆に、
- 訳あり不動産
- 再建築不可
- 空き家
- 長屋
などを扱っている会社であれば、
見方が変わるケースがあります。
最後に
売れない長屋にも“出口”はある
長屋は、
確かに簡単な不動産ではありません。
ですが、
「売れない」
と決めつけるのも違います。
大切なのは、
- 現実を把握すること
- 問題点を整理すること
- 長屋に慣れている会社へ相談すること
です。
名古屋でも、
長年放置されていた長屋が、
出口を見つけるケースはあります。
もし、
- 他社で断られた
- 売れないと言われた
- 何年も動いていない
そんな長屋でお困りでしたら、
一度ご相談ください。
売れない不動産にも、
新たな出口はあります。


